特定非営利活動法人「みんなの家」設立趣旨書

 

  設立に至る経緯

 昨今の世界経済の激動は、市民生活に暗い影を落とし、急速に進行する少子高齢化は地域がもっていた活力や相互扶助機能を奪っています。とりわけ、若い子育て世代、障害を持つ方(高齢障害者を含む)とその家族の場合、事態は深刻で、利用できる制度や福祉サービスは、質量ともに不足しています。

たとえば、学童期の子育て支援である放課後児童クラブの場合、短い保育時間、待機児童の存在、障害児の放課後支援などの課題を抱えています。

障害を持つ方の場合、施設、病院から地域生活へと言われていますが、住宅、日中活動、就労、日常生活支援などの整備は遅れ、加えて、差別、偏見は未だに払拭されていません。これでは自立はおろか、地域移行後の人間としての尊厳すら危ぶまれます。

私たちは、専門家と家事、子育て、介護などの経験をもつ人たちが協働することで、子どもや障害を持つ方の福祉に貢献できないか模索してきました。その結果、この度、地域における公助、共助の組み合わせによる市民参加型の福祉活動拠点として特定非営利活動法人を設立することになりました。

 

設立目的

児童及びその保護者を対象として、障害児を含む児童の健全育成に関する事業、障害を持つ人とその家族に対する生活支援に関する事業、また、障害の有無に関わらず地域住民の交流の場を提供する事業を行い、もって社会の福祉に寄与することを目的とする。

 

事業内容

1.障害児を含めた放課後児童クラブの運営等を行う事業

2.障害福祉サービス事業所の運営を中心に障害児・者の地域  

  生活支援を行う事業

3.年齢、障害の有無にかかわらず地域住民が気軽に集まり交流できる場を提供する事業

4.障害・保健・福祉に関する企画を行う事業

 

 

2009年3月22日

特定非営利活動法人「みんなの家」